暗黙のスカイクロラ
はじめに
後半ラストシーンについてのネタバレがあります。
見に行かれる予定に方は、以下3行読んだら引き換えした方がいいかもしれません。
また、原作及び映画の読み解きに関して、かなり不明瞭・混乱した部分があります。
が、まとまってから書くつもりはなかったので、そのまま書きたれました。
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初日1回目の上映を見に行ったのですが、なんとも書きようがなく、放置してました。
映画見た感想でこんなこと書きたくないのですが、
原作読んでいってよかった
以下は映画というより原作の「スカイクロラ」の事
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世界が特殊な上、ほとんど説明がない。
つまり
こいつら、どこでなにを何のためにやっているのかがよくわからない。
具体的には
なんでショーとしての戦争を続けているか、歴史的背景の説明がない
キルドレの客観的科学的な説明がない
キルドレがなにを思って戦っているのか客観的な説明がない
などなど。
(ミツヤによる主観的な説明はあるけど)
原作(文庫版)のあとがきで鶴田謙二が
「読んでみてすぐに気付いた自分との共通点がひとつ。僕は漫画家ですので自分で話を作りますが、その時には自分なりのある原則に則って作成しています。登場人物間の暗黙の了解事項は暗黙として表現する、という原則です。」
と書いています。
「登場人物間の暗黙の了解事項は暗黙として表現する」
これはわかる、だてに今までそれなりの量の本を読んできたわけじゃない、登場人物間の暗黙の了解事項を暗黙のうちに理解する、ことはできる。
んでも
登場人物と読者の間の暗黙の了解事項
はどこにいったの?
答え:ありません
理由:暗黙の了解事項だから
上記の疑問点にしても、客観的な説明を叙述してしまうと、この精密で繊細なバランス感覚の世界観がぶっ壊れちゃうのは理解してやる。にしても、暗黙の了解事項を暗黙の了解事項にされちゃ、訳わかんねーつーの。
それでもまあ、最後まで読むと
あー、こーなのかしらーねー
位な情報は与えられます。
途中からイメージしたのは
美しい雲と空と大地に囲まれて閉じられた世界の中の物語
「ミスト」とか「ランゴリアーズ」とかあんな感じの靄で隔絶された世界、読んでないけど。
入れねーよ、俺、その世界に入っていけねーよ
そしてそのまま読了。
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再び映画の方
入れなかった世界に、入れるようになったらいいな
これが映画版に対する期待でしたが
叶うとはどうしても思えず、予想どおりそのまま映画化されていました。
それでもまあ、多少は説明的だったかしらね。
世界観の暗黙の了解を事前に了解していたので、最初からスムースに物語に入れました。
若干雲は晴れたかな。
でもそれは映画のせいではなく、単に2度目だったからだと思う。
ああ、雲とかタバコの煙は「黙」の比喩表現なのかしら(くも→もく、もくもく、煙草→モク。。。)
なんか、見当違いも方向にやみ「くも」に思考が飛んでいく。
それでも、面白いと感じれたのはラストの(原作とは違う)ある意味ベタな展開のため。
ベタいいよベタ
この物語の一番わからない(つまらない)ところは
水素の絶望もユーイチの希望
も暗黙の了解の上に立っているため、どうも具体性に欠けて、感情移入できないこと。
それを
<以下ラストシーンネタバレ>
絶望し続ける水素を殺そうとするミツヤ
自分が代わりに殺そうと言うユーイチ
でも殺さず「生きろ」というユーイチ
希望を見出した水素
出撃するユーイチ
撃墜され帰ってこないユーイチ
その後別のキルドレに再生され戻ってくるユーイチ
「あなたを待っていた」という水素
ねっねっ、原作の
殺すことによって水素を開放するユーイチ
よりもよっぽどベタで感情移入しやすいでしょ。(多分)
<以上ラストシーンネタバレ>
ベタって、皆が共有できる「暗黙の了解」
この世界特有の暗黙の了解からやや唐突ではあるけど、皆で共有できる暗黙の了解に最後で変わったことで、見終わったとき
ああ、面白かった、よかった
となんとなく帳尻が合わせられたと思います。
ああ、でも全体的に苦しいなー。大体この世界で「今の若者の閉塞した意識」なんていったいなにを手がかりに読み解きゃいいんだよッ
「暗黙の了解」という言葉を手がかりにしようと思ったけど、結局煙草の煙に巻かれてしまったわ。
ちなみに原作は「スカイクロラ」しか読んでないのは暗黙の了解な。
読み進めればすこしは世界に入れるのかなー
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Comments
んで、最終的には
何も考えない
ことで、この映画をおいしくいただきました
Posted by: 十萌 | 2008.08.14 at 05:23 PM